KUNST ARZT では、3年ぶり3度目となる林葵衣の個展を開催します。
林葵衣は、主に“唇拓*”による音声の保存、
発音する内容と自身との関係性を考察するアーティストです。
本展は、唇の動きとともに音声生成の要素である口内の形状に着目し、口内で硬化させたポリエチレン樹脂彫刻作品で構成します。
“唇拓*”は、柔らかい唇を削るという要素があり、実は過酷な身体表現でもあるのですが、この試みはさらに大きなリスクを覚悟して生み出された“言葉の彫刻”です。言葉を失いに来てください。
(KUNSTARZT 岡本光博)
*唇拓とは、言葉を発声した際の口の動きを口紅の痕跡でタブロー化する試み。