MEDIA SHOPレクチャーシリーズ:〈民藝〉のレッスン vol.6 野菜のフォークロア ―江頭宏昌 × 鞍田崇

ジャンル
  • 美術
  • その他
形 態
  • トーク
最近あらためて注目されている「民藝」。『〈民藝〉のレッスン』の編者・鞍田崇がゲストとともに、これからの暮らしの可能性を考えるトークセッション(全6回シリーズ)。
民藝の中心には、いうまでもなく器がある。暮らしの美を追求した民藝は、美しい器のある暮らしを求めるムーヴメントとして展開した。でも、どんなに器が美しくても、それを使いこなさなければ、暮らしと接続したことにはならない。そのためには、目の前の器についての知識だけでなく、そのバックグラウンドにまで関心を広げることが大切。ただ好きなものに囲まれるだけでなく、それがどういうプロセスで成立し、何によって支えられているのか気がつくこと。そのとき、僕たちは、与えられたものをただ消費して生かされるだけの時代に、ささやかながらも抗い、自らサヴァイヴする力の獲得へと一歩踏み出す。民藝には、そんな力を鍛える可能性がひそんでいる気がする。それを掘り起こしていくのが、このシリーズのねらいだった。

最終回では、さらに一歩踏み込み「自然」にフォーカスし、ゲストに、在来野菜の研究で知られる、江頭宏昌さんをお招きする。

江頭さんが代表をつとめる山形在来作物研究会の活動は、ただ保存活動に尽きるものでも、ともすると閉鎖性のジレンマに陥る「地産地消」でもない。研究者とともに、生産農家、加工業者、レストランなどの食産業、そして一般消費者がじつに有機的に連携し、地域で育まれてきた素材を現代ならではの仕方で、さらに育て発展させていこうというもの。そのアプローチそのものが、これからの僕たちの暮らしの可能性を考える上でもおおいに示唆的だし、民藝的ともいえるかもしれない。

民藝が本質的に関わりながらも、正面から問うことがなかったテーマの一つが「自然」。地域の素材に注目する近年の食と農をめぐる動きを補助線とすることで、僕たちは暮らしと自然の関わりについても真摯に問いなおしていく素地を作っていきたいと思う。それが「〈民藝〉のレッスン」の最終課題。一人でも多くの方にご参加いただければうれしいです。
撮影:江頭宏昌

イベント情報

日時
2012年9月8日(土)
19:00~21:00
場所
[中京区]
MEDIA SHOP
京都市中京区河原町三条下ル一筋目東入ル大黒町44 VOXビル1F

京阪「三条駅」・地下鉄「京都市役所前駅」から徒歩5分
阪急「河原町駅」から徒歩10分
料金
1,000円
URL
http://blogs.brash.jp/kyoto_life/archives/2092
チケット/申し込み
MEDIA SHOP :tel/ 075-255-0783 mail/ mediashop@media-shop.co.jp 
*申し込みはこちらのアドレスもしくは電話番号まで。
問合せ先
MEDIA SHOP :tel/ 075-255-0783 mail/ mediashop@media-shop.co.jp
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※内容は変更になる場合があります。詳細は各イベント主催者にお問い合わせください。
※チケットや申込みが必要なものは、売り切れあるいは定員に達している場合があります。ご了承ください。