日本にも弾道ミサイルが飛んでくるか?と世間で騒がれていた2006年。結局、空からはなにも降ってこなかった。そんな当時、大学の卒業制作において執筆され、”特別奨励賞”を受賞するも〈未公演〉となっていた本作。Mゲキ→ネクストに選出され、三重での滞在制作公演を皮切りに京都・横浜を巡る3都市ツアーを開催。いよいよ〈世界初公演〉。
〈ストーリー〉
安永モヨコは〈戦地〉で戦争絵画を描きたいという憧れを強く持っていた。「別れたい」安っぽいラブホテルの一室で彼氏の後藤ヒロトにそう残し、この国をあとにした。一方、とり残されてしまった後藤はホテルで1人、「自分にできること」を必死に考えた末、家族や友人に別れを告げ、〈戦地〉へ赴くことにした。そして、その〈戦地〉で待ちうけていたのは、芸術家が淘汰されている独立国家だった。ーー「芸術は戦争を変えられるか」に向き合う現代劇。