アン・リスレゴー展『Shadow Ya Ya』

ジャンル
  • 美術
形 態
  • 展覧会
 このたび、京都芸術センターでは、ノルウェー出身の現代美術作家、アン・リスレゴーの個展を開催します。彼女は、PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015において3Dアニメーション映像を使ったインスタレーション作品を出展し、注目を浴びました。
 アン・リスレゴーは、建築と映画、フィクション、人間、機械、動物など、異なるもの同士を混合し、結びつけることで、仮想世界の体験を創出します。フェミニズム論にもとづき、文化や技術の歴史的残滓を描き出すことによって、現実と想像の境界線は曖昧になっていきます。実在と仮想の世界はお互いの中に内包され、入れ子状となり、浸透し再編成します。リスレゴーのアニメーションによる仮想世界は、サウンド、光、イメージによって遠心的な効果を生み出します。
 彼女の作品のベースとなっているSF文学の作家たち、とりわけサミュエル・ディレイニー、J.G. バラード、アーシュラ・K・ル=グウィン、そして川又千秋は、仮想世界の発生源、あるいは触媒ともいえるかもしれません。この仮想世界で描かれる極限状態は、文明の感触の解体、あるいは「場所」を超えて存在する、自然のディストピア的な表れを予告しているかのようです。その世界を探検する者は、乖離の感覚や、「現在」の新たな読みとり方を喚起されることでしょう。
 本展では、日本初公開となる《Time Machine》(2011)、《Crystal World (after J.G. Ballard)》(2006)の2作品を発表いたします。

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アン・リスレゴー:

1962年ノルウェー・トンスベルグ生まれ。現在コペンハーゲンとニューヨークを拠点に活動。2015年、PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭2015に出展、テルアビブ美術館のParaspaceにて個展を開催。Marabouparken(ストックホルム・2010)、Raven Row(ロンドン・2009)、The Henry Art Gallery(シアトル・2009)、デトロイト現代美術館(2009)、アストルップ・ファーンリ現代美術館(オスロ・2007)、コペンハーゲン国立美術館(2007)で個展を開催。
2005年ヴェネチア・ビエンナーレ、2006年サンパウロ・ビエンナーレ、2013年リヨン・ビエンナーレ、2014年シドニー・ビエンナーレに参加。

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アーティスト・トーク:

アン・リスレゴー & 河本信治
日時:11月15日(日) 13:00~15:00
会場:京都芸術センター 講堂
入場無料・通訳有
事前の申込みは不要です。
アン・リスレゴー 《Time Machine》(2011)3Dアニメーションからのスチル

イベント情報

日時
2015年10月27日(火)~ 2015年12月25日(金)
10:00~20:00
場所
[中京区]
京都芸術センター 談話室など
〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2

■電車:地下鉄「四条駅」・阪急京都線「烏丸駅」下車、22・24番出口より徒歩5分。
■市バス:「四条烏丸駅」下車、徒歩5分(3、5、201、203、207 系統など)
■車:駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください。
■自転車・バイク:駐輪場は建物の北側にございます。 ご利用の際は、事務室で駐輪タグを受け取り、自転車・バイクに取り付けてください。
※タグのない車両は予告なく移動・施錠することがあります。また、長期間放置されている車両は撤去・廃棄する場合がありますのでご了承ください。
料金
無料
URL
http://www.kac.or.jp/events/16768/
主催
京都芸術センター
問合せ先
京都芸術センター
TEL:075-213-1000 / FAX:075-213-1004
E-mail:info@kac.or.jp
〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
※内容は変更になる場合があります。詳細は各イベント主催者にお問い合わせください。
※チケットや申込みが必要なものは、売り切れあるいは定員に達している場合があります。ご了承ください。