平安京からの碁盤の目の上に人が流れ、文化が交差し、過去と現在が共存することで独自の美的感覚を培ってきた京都。昔の学生寮を改築し、ホテルアンテルームとして再生された建物の中にあるギャラリー9.5。街がもつ〈静〉のイメージとは対照的に、ホテルという場所では、訪問者が行き交い、束の間を過ごす〈動〉の時が絶えず流れます。
今回の「タンブルウイード」展では、この新旧、静動という対極要素の交わりから着想を得、人々や物事の動線が絡み合う場所「辻(つむじ)」をタイトルとしました。展示された作品たちが共存、共振することによって独自の空間を創造します。
ミュンヘンを中心に活動する仲島香のキュレーションにより、2013年12月に同市で開催した展覧会「TUMBLEWEED - タンブルウィード -」では、様々なメディアを駆使するアーティストの作品が展示されました。〈タンブルウィード〉とは西部劇に登場する、風にのって地面を転がり成長していく草の固まりのこと。その軽やかさとフレキシブルな姿は、メディアの相互交換を通して生まれる新たなアートの可能性の模索を軸に、展示内容、参加アーティストを変え、各地に展開していく展覧会のシンボルとなりました。
TUMBLEWEED TSUMUJI (CROSSROADS) sticker by Martin Hast