KUNST ARZT では、大石茉莉香の個展を開催します。
大石茉莉香は、3・11や9・11といった歴史的大事件のメディア・イメージを銀色のペンキで覆い尽くすかのようなペインティングを通して、我々とメディアとの関係性について投げかけるとともに、絵画そのもののパワーを感じさせてくれるアーティストです。
タイトルにつけられる「Q」は、「メディアへの疑問/question」を意味しており、光によって白にも黒にも見える銀色のペインティングによって、歴史的大事件のメディア・イメージをさらに増幅させる効果がある一方、核物質を通さない鉛色や防護服をも連想させ、容易な解釈を許さない強度のある絵画を展開しています。
本展では、ウォホールのアトリエばりに、ギャラリースペースを銀色で埋め尽くすイメージのインスタレーションです。ご注目頂ければ幸いです。(KUNSTARZT 岡本光博)