KUNST ARZT では、岩坂佑史の個展を開催します。
岩坂佑史は、「生きている今」についての考察を、敢えてマイナスな行為の積み重ねによって、視覚化してきたアーティストです。
本展では、和紙に撒いた絵の具の着色部分を病的なまでに丹念に切り除いた作品と、アーティスト自身の尿を「生きた証」として和紙に塗り重ねていく作品の二つのシリーズをメインにする構想です。
我々が目にするのは、絵の具が塗られた部分を廃棄した残骸や排泄物がしみ込んだ紙でしかありません。しかし、だからこそ見えてくるものがあります。ご注目ください。(KUNST ARZT 岡本光博)