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有本健司展 「What is Nature?」
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さてこの度、Gallery G-77では、有本健司展「What is nature?」を開催します。
本展覧会では、有本健司による新作を展示致します。
是非ご高覧を賜りますよう、謹んでご案内申し上げます。
また、作家本人を交えましてオープニングレセプションをご覧の日時にて予定しております。
皆様お誘い合わせの上 ぜひお出かけくださいますよう心からお待ち申し上げます。
オープニングレセプション 10月11日(金)16:00〜20:00
<展覧会へ寄せられた作家ステートメント>
私は山の上を削って作った住宅街に住み、過疎地域の隅にあるバイパス沿いの、森の中のアトリエに通い制作している。
日本がバブル経済にわいた時代にベッドタウンとして、都市に通勤する人々が住むまちとして作られた。
地域の文化とは切り離されて、歴史のない2x4構造の住宅が並ぶまち。
ニュータウンの外側に行くと元々の山があり、野生動物もいる。コンクリートによって分断された自然と人工の境界がある。
自然とは何か
個人の認識が無意識に作用し、周囲の状態を決定している。
木々に囲まれている自然を不自然に感じ、ビルに囲まれる人工物を自然に感じる。
自然への認識は生活環境に左右される。
赤ん坊は自我の無いころから、場所の解釈を経験し、特異な状況をうけいれる。
AI、VR、インターネット、拡張し続ける現在の自然を疑いもなくうけいれる。
人間は、生物のヒエラルキーから逸脱し、鹿を神にも害獣にもできるように、想いのままにどこにでも身を移せるようになった。
人間のヒエラルキーをもつくり、摩擦を起こす。
場所や気温、湿度、天候、140文字の文章、CM、映画、本、時間、睡眠、集落、歴史、、、、些細なことで転がる認識は千差万別で矛盾したまま進む。
力を恐れ過剰防衛し戦争が起きるように。
人は自然を恐れ、自然は人を恐れ、恐怖が交差し防御は攻撃に変わっていく。
両義性を持つ人間の強さと弱さによって動く様々。
この曖昧なものについて考えている。
” Don't talk like one of them you're not, even if you'd like to be. To them you're a freak like me... they just need you right now. But as soon as they don't, they'll cast you out like leper. Their morals, their code... it's a bad joke. Dropped at the first sign of trouble. They're only as good as the world allows them to be. ”
「あっち側にいるつもりで物を言うなよ。お前は違う、たとえそうありたいと思っていたとしてもだ。やつらから見ればアンタもオイラと同じ異常者だぜ……今は必要とされてるけど。でもすぐそうじゃなくなる。そうしたらアンタは嫌われ者だ。やつらが言うモラルだとか規律だとか…… そんなもん悪い冗談だ。困ったことが起こりそうになったら。状況によってはやつらはモラルなんて捨てちまうぜ。」
(From "The Dark Knight" / Warner Bros. Entertainment, Inc., / Film director: Christopher Nolan / Joker's lines )