昨年、大好評だった「道」をさらに磨きをかけて上演します。
前身の “佐渡の國鬼太鼓座” も含め、約半世紀の歳月をかけて継承し、
練り込まれた、鼓童にとって根幹ともいえる公演。
昨年に続き鼓童の代表・船橋裕一郎の演出のもと、王道を貫く、
これぞ鼓童の演奏に、また新たな感動が沸き起こります。
【出演】太鼓芸能集団 鼓童
【演出】船橋裕一郎(鼓童)
まずは劇場で生の音を体感してみませんか?
太鼓は、叩けば音が出るというシンプルな楽器です。
しかし、その音や響きは、複雑にして多彩、ひとつとして同じにはなりません。
打つ人間も当然、身体、年齢、背景など、それぞれの個性を有します。
そのような楽器、そして様々な打ち手が日々の鍛錬のなかで奏でる音の表現は、言語の壁を超え、人間の本能を揺さぶります。
本公演『道』は、前身の佐渡の國鬼太鼓座時代(1971~81)も含め、約半世紀の歳月の中で継承してきたものを基調に構成されます。
鼓童にとって古典ともいえる演出を継続しながら、新たな創造活動に向けた礎を確かなものにします。
古典を続けるということは、同時に変化することに対し、常に柔軟な身体と思考を持ち合わさなければなりません。
我々は継承されてきたものの本質を探り、行きつ戻りつを繰り返しながら、今この時を大切に『道』を歩みます。
今この場でしか味わえない生の体感。
―血沸き、肉躍る。―
演出 船橋裕一郎