これからの日本画を考える 中野弘彦 展 -無常- 

ジャンル
  • 美術
形 態
  • 展覧会
 1927年、山口県に生まれた中野弘彦は京都で育ち、京都市立美術工芸学校(京都市立銅駝美術工芸高等学校)で日本画を学び、その後立命館大学、京都大学で哲学を専攻します。藤原定家や鴨長明、松尾芭蕉や種田山頭火など先人の遺した言葉を通して「無常」を主題に、自らの思想を絵画化し、現代における表現の可能性を試みてきました。
 現代の日本画には、自己の絵画観を持たず、描写力や技術だけに頼る作品が数多く見られます。あらゆることが画一化され、自分の表情を失いかけている現代において、中野の作品はこれからの日本画を考えていく上で、一つの指標になるのではないでしょうか。
 画家にとって最も重要なことは、自己の絵画観の確立であるといえます。そして、中野弘彦の作品からは、「絵とは何か」「人間とは何か」という問いを常に自問自答し、探し続けた軌跡がうかがえます。絵画における思想と造形の接点を追求し、ひたむきに生と死の根源を見つめようと、真摯に制作を続けた孤高の画家でした。
 本展では、絶筆をはじめ、屏風など作品約40点を展覧いたします。

イベント情報

日時
2019年6月29日(土)~ 2019年8月25日(日)
10:00~18:00
毎週月曜日(但し7/15,8/12は開館)
場所
[上京区, 中京区, 東山区, 下京区]
何必館・京都現代美術館
京都市東山区祇園町北側271

京阪祇園四条駅より徒歩3分 阪急河原町駅より徒歩5分 JR京都駅より京都市バス「祇園」下車2分
料金
一般1,000円 学生800円
URL
www.kahitsukan.or.jp
問合せ先
075-525-1311
※内容は変更になる場合があります。詳細は各イベント主催者にお問い合わせください。
※チケットや申込みが必要なものは、売り切れあるいは定員に達している場合があります。ご了承ください。