KUNST ARZT では、林葵衣の個展を開催します。
林葵衣は、光や音などを視覚化する試みを通して、世界のありようを見つめるアーティストです。
本展は、声を出しながら口をキャンバスにあて、口紅の痕跡をタブロー化する“唇拓”のphonationシリーズからの構成です。KUNST ARZTのある建物のオーナーらへの取材を通して得た「土地の記憶」をベースに、発音内容を構成、“唇拓”したタブロー、ギャラリーのガラス窓への“唇拓”などの構想です。
一見、キスマークが溢れているような印象ですが、実際は薄い唇の皮を酷使する過酷なパフォーマンスであり、そのギャップも魅力です。ご注目頂ければ幸いです。(KUNSTARZT 岡本光博)